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日々



先日父の日、娘はおとーさんへ大好きなヤクルトを1本あげて
私はバカボンのパパとウナギイヌがプリントされたファイルを。
こんなものでも
それなりに喜んでいる主人を見ながら、充実した日常を感じた。


あの世の父には白いバラを。
母が「ありがとう」っと代わりに御礼を言った。


数日後、眠れなくて本を読んでいたら1時近くなり、
いやいや寝なきゃ、娘は朝早いし、翌朝辛いわ
っと思いながらトイレに入ると、「堂々と生きればいい」って
降って湧いてきた。
??って思ったけど、まぁそうよねっとか思いながら寝床へ入り、
娘の頭を撫でてからタオルケットにくるまったら、急に泣けてきた。
「ありがとう ありがとう ごめんなさい ありがとうございます」
って、自分でも恐くなる様子でグスングスンっズズズーと泣くのです。

あー、またこの感じか。。。


影響されやすい私。





「役にたたない日々」 佐野洋子 著





決して輝かしくも前向きでもない日々が綴られているのに、
だからか、読んでいるともの凄く安堵する。

有名な話らしいですが、ガンの再発を告げられて、
「あと何年もちますか」「ホスピスを入れて二年位かな」
「いくらかかりますか死ぬまで」「一千万」
「わかりました。抗ガン剤はやめて下さい。延命もやめて下さい。
なるべく普通の生活が出来るようにして下さい」
「わかりました」

その帰り道、ジャガーを買って帰る佐野さん。




読みながら感電して泣いちゃった箇所が、
今思えば私も同じ気持ちなのだなっと思った。


「私は死ぬのは平気だけど、
親しい好きな友達には絶対死んで欲しくない。
死の意味は自分の死ではなく他人の死なのだ。」

「私の時代はもう終わったの。私も終わったの。(略)
時代からとり残される老人ってこんな風なわけ、
ジイさんバアさんなのに、若いもんや時代に必死にくらいついている老人、
見苦しくて嫌いなの、でも女性の平均寿命八十五だって。」とか

「あぁ私はもう今の時代から取りのこされているのだ。」とか

家族や兄弟の話とか

六本木ヒルズに行った時の話や、三茶まで行く時の話とか

「いよよ華やぐ命なりけり」の話とか

老いとか不調とか。



まぁ、まだまだ私には計り知れないものではあるものの、
なんとなし感じ初めているそーゆー事柄。




兼ねてから持ち合わせていた欠片が結集しちゃって、出てきた。

>なんの本だったか?、大人になった娘が久しぶりに家に遊びに来て、
ストールだか何だかを忘れて帰っちゃう。
母親はそれを抱きしめてオイオイ泣いたらしい。

>あれがイイこれがイイ、いつまでも母になっても素敵な女性、
ポジティブに、ヘルシーに、ナチュラルに、
髪も爪も洋服も身体も美しさを怠らない、素敵でいるための提案満載

>私の絵のこと 収入のこと 絵のこと

>あの人やあの人やあの人、亡くなった人への思い

>今夜の献立

>自分の馬鹿さ

>先々の色々




ま、よくあるようなことばかりですよ。
向かって行く先の事とか、今日の事とか、なんやかんやね。


で、そしたらものすごく現在に立ち戻される。
で、涙が込み上げたわけ。
で、「ありがとう ありがとう ごめんなさい ありがとうございます」。




眠る我が子の頭や身体をなで回し、
かわいいなーありがたいなーありがとーねー
なんて、ひとしきり感謝しておいて、
翌朝早起きの娘がまだ眠い私を起こして来ると
「もぉー、ちょっとー、もぉー、、、、」
ってやっぱり不平不満が出て来る。
こんなもんです。






最後に酒井順子さんが解説を書かれているのですが、
それが本当に的確に言ってくれていて、嬉しくなっちゃいました。
で、また泣けてきた。

『「どうして立派な人に私は落ち込むのだろう」と思う佐野さんに、
心底共感し、安心するのです。』

『佐野さんの本を読むといつも「生きるってこういうことだよなあ」と、
私は思います。』

『人生は面倒臭いし大変なものではあるが、ごはん食べて寝て起きてさえいれば
どうにかなるということを教えてくれる。そして、
とにもかくにも自分でごはんを作って、
食べたくなるのです。』

『「生き生きしてなくてはいけない」と人を焦らせるのではなく、
これはごはんを作って食べようと思わせる本。
そして、「生きていれば、死ぬのだ」ということを、
伝えてくれる本。』







私、何やってるんだろーーー。って思うことありませんか?
私はたまにはそんなこと思っちゃうのですが、
なんか、別に、全然、いいんじゃんっ!って

あ、そうか、
「堂々と生きればいい」

グダグダな日があっていいし、
ネイルなんて美しくしてない自分でいいんだし、
淋しいって思ったり、怒ったりしていい。
そんな後ろ向きな自分だって、偽ったり飾ったりしなくていいや。
ぜーーーんぶ、自分の領域で作りあげたこと。



「役にたたない日々」がどれだけ私の役にたったか。

いい本でした。ありがとうございます。






 
author:矢吹沙織, category:本・物・映画のコト, 22:07
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